日本一の展示会場の建設…都下の商工業界の動き
江戸の「履倒れ」に対して、京は「着倒れ」の地と言われましたが、時同じくして京都府では、 京都経済の中心地である室町の京都織物商協会などが団結して、1965年(S40)に京都産業会館が建設されました。尚、京都産業会館は2019年(H31)1月に”京都経済センター”として”建替えられ、新しく生まれ変わっています。
台東館設立の背景も同様に、地元台東区の各協会・商工組合・団体が中心となり、都内の多くの組合や団体ともタッグを組んで、都の経済発展のため、当時の東 龍太郎知事※に何度も設立の陳情を行いました。そして「京都産業会館に負けないものを作ろう!」を合言葉に、日本一の広さ5,836㎡の展示会場を持つ台東会館建設に邁進しました。
※第4・5代の東京都知事で1964年東京オリンピックの誘致に深く関わりました。
ちなみに現在、わが国最大のコンベンション施設は、1996年(H8)に開業した東京ビッグサイトです。総展示面積が約11.5万㎡あり、毎年1,400万人を超える来場者があります。当時と比べると、規模とケタ違いの大きさに驚きます。
1966年(S41)10月16日読売新聞(読売新聞社様より掲載のご協力をいただきました)